布団を干せた日

感じたことや映画・本の感想など

マダム・イン・ニューヨーク(English Vinglish)

土曜日、平日の仕事の疲れから、何もやる気が出なかったので大好きなインド映画をみました。「マダム・イン・ニューヨーク」(2012)。何年も前からのお気に入りで、度々見ています。
 
語学の勉強を始めた人
海外に移住する、したい人
インド映画を見てみたい人
何か新しいことにチャレンジしたい人
 
にお勧めの映画です。言語を学ぶことで新しい世界、気付きを知ることができ、広がった選択の中で自分の力で選ぶことが出来る。そんなメッセージが伝わってくる映画ではないでしょうか。
 
2021/5/24現在、ネットフリックスで配信中です。
 
主人公はインドの専業主婦シャシ。シャシのお家は割と良いお家で、夫も外資系の会社に勤めていたり、娘の学校でも主に英語が話されている。しかし、英語が苦手なシャシは娘からそのことで笑われたり、責められたり。負い目を感じていた。そんな時、ニューヨークに住んでいる姪の結婚式の準備のために、家族より一足先にニューヨークに向かう。そこで、4週間で英語を話せるという広告を見かけて、一念発起、英会話教室に出かける。英会話教室での色々な人たちとの交流。4週間後の姪の結婚式、英会話教室も終了の時、シャシはどのような成長を遂げているのか、、、といったストーリー。
 
おすすめポイント
1 主演女優が素敵。濃過ぎないインド映画。
主演の女優さんはシュリデヴィさんという方で、1970~1990年代に大活躍した人気女優だったそうです。1997年に結婚、休業したそうで、なんとこの作品が復帰作だったそうですが、長年休まれていたことなど微塵も感じさせない、素晴らしい演技です。そして、インドの伝統衣装がとても似合っています。この映画、インド映画らしく、踊りや歌も入るのですが、多過ぎないので、インド映画に抵抗があるからも楽しめると思います。
 
2  英語が話せないことの悔しさや楽しさが描かれている
語学初学者あるあるなシーンが、時に切なく、また、コミカルに描かれており、共感してしまいます。知らない土地のカフェのオーダーとか、怖すぎますよね。
 
(以下、ネタバレを含みます)
 
3 語学学習によって広がる、シャシの世界と、その上でのシャシの選択
夫や娘から、直接的なはないけれど、節々で尊重されないシャシ。家族のために過ごしている妻、母にとってシャシは憤りを感じますが、シャシは自分自身が自分のことを大事にできているのか、と英会話教室のクラスメイトからのアプローチにによって気付かされます。クラスメイトのフランス人男性とのやりとりは、甘いときめきと感謝が込められたものです。また、最後の飛行機での乗務員さんとのやりとりは、選べないではなく選ばないという場面であり、シャシが自身の判断を行えるということは、とても大切なことだと思います。そんなシャシのことを夫は見つめ、二人の対等な関係が描かれます。
 
娘は学校での教育の成果もあり英語を話せています。シャシは「ヒンディー語の学校で学校では英語が禁止だった」という語り、そのような背景があることを知ってか知らずか、娘は、母親が英語を話す能力のない人とでもいうようなバカにする態度です。シャシはそんな娘に対して「家族だけはジャッジメンタルでない」と逆の温かさで包み、娘とも良い関係が築かれていきます。
 
個人的に好きなシーンは、インドの大使館?で滞在申請をするシーン。英語の喋れない、シャシに職員が「英語が喋れなくてどうやって米国へ?」と少し呆れた感じで言います。そこに職員の同僚が「君はヒンディー語が話せるの?」と伝え、職員は言葉につまるというシーンです。
 
ジャッジメンタル(Judgemental)は、身内間でもそうですし、人種的にも色々なシーンで起こり得る。そんなことも訴えられている映画だと思います。
 
インド映画では今までに「きっと、うまくいく」なども見たことがあるのですが、次に観たいのは「バーフバリ」です。