布団を干せた日

感じたことや映画・本の感想など

メイドの手帖(ネタバレあります)

メイドの手帖(4本目)

 

Netflixのリミテッドシリーズです。

去年からちらちら観ていたのですが、5話あたりから一気に引き込まれました。

 

少し「いやいや主人公もどうなの」と思うところもあり、なかなか共感しずらいところがあったのですが。ただ、そうせらずえない循環に入ってしまっている、というところもきちんと描かれていきます。貧困、社会福祉、アル中、学校、精神的DV、シングルマザー、、など密接に関係する社会問題が描かれています。

 

アル中の夫がせっかく手に入れたいいお家の大家さんの家で寝ちゃっていた時には、「お前いい加減にしろよ」と思いました。

まぁ、彼にも彼の、お母さんにはお母さんの事情があるんですけどね。そのことを主人公も途中で知ったり、母親を多面的に捉えていきます。

 

そして、お母さんや夫が変わってくれるかもっていう期待をどこかで打ち切りながら、支援者の手助けを受けながら、根本的には本人の力を発揮して、循環から飛び出します。

それが言葉で表れていた、好きなシーンは、最終話、街を出て行く時にお母さんと主人公が言葉を交わすところです。

 

i'm goonna go without you.

 

Yes, you are going to go. Of course you are going to go.

Sweetheart, this is your adventure. it is not mine.

 

お母さんもまた、娘を一人の人として認めてくれたようなセリフだと思います

実際には、子供は手放さない!と夫はまだ粘ったり、お母さんも追いかけてきたり、そんな現実があるかもしれませんが、、、

 

好きなキャラクターは、弁護士で主人公が最初に掃除に訪れた女性です。気難しくて、怒りっぽくて、だけど一生懸命で、一人で泣いてしまったり。

主人公を気に入ってくれ、電話をくれたり、家に訪ねてきてくれたり、弁護士を紹介してくれたりと、色々気にかけてくれます。

普通、留守中に勝手に酒飲まれたり、犬誘拐されたりなんかしたら絶対仲良くなれないじゃないですか。そこを許して主人公の腕を認めてくれた、そんなキャラクターです。