坂本裕二さんという脚本家について
恥ずかしながら、邦画において脚本家の名前を意識したことがなかった。
なので、坂本裕二という人を知らなかった。
先日、「花束みたいな恋をした」を見返した。
一度目は映画館で観て、二度目はUーNEXTで。
邦画を見返した映画は、記憶だとシンゴジラ、ミッドナイトスワンなのだが、
(好きな邦画はほかにもあるし、アニメーションだと何度も見たものはほかにもあります)
シンゴジラは映像が面白いし、ミッドナイトスワンは題材が私的にクリティカルヒットだ(話もどちらももちろん好きだが)
でも、花束みたいな恋をしたって、派手な画面でもないし、題材も至って普通のカップルで。
こんなに平凡であるあるなカップルの話を、ここまでの尺を見せることのできる脚本はどなたが書かれたのだろうと気になったのです。
そこで、坂本裕二さんを知った。
さらに坂本裕二さんが手がけてこられた作品を知った。
そして、ドラマや映画を観ていて、いいなと思ったセリフや、好きなセリフをメモすることがあるのだが、
メモした作品の中に、坂本裕二さんの言葉があるのを知った。
例えば、
カルテット
「人生、ちょろかった!」
問題のあるレストラン
「その服男受け悪いよ」とか言われても、「ああ、すいません気をつけまーす」って返せる教習所も卒業したんで。「痩せろ」とか「ヤらせろ」とか言われても、笑ってごまかせる教習所も出ました。免許証、お財布にパンッパン入ってます。痴漢されたら、スカートはいてる方が悪いんです。好きじゃない男の人に食事に誘われて断るのは、偉そうな勘違い女なので駄目です。セクハラされたら先方は温もりがほしかっただけなので許しましょう。悪気はないので、こっちはスルーして受け入れるのが正解です。
どうしてしずかちゃんはいつも駄目な男と偉そうな金持ちの男と暴力ふるう男とばかり仲良くしてるか分りますか?どうしていつもお風呂場覗かれてもすぐに機嫌直すか分りますか?どうして女友達がいないか分りますか?彼女も免許証いっぱい持ってるんだと思います。」
大豆田とわこと三人の元夫
「もう遅いよ。どこが好きだったか教えるときは、もうその恋を片付けるって決めたときだよ。せっかく自分だけが見つけた秘密だったんだから」
つまり、私は坂本裕二さんの脚本が好きだということに気づいた。
花束にも大豆田にも出てきたじゃんけんルールとか、そういう身近なものの捉え方とか、うまいなーとじんわりします。
検索すると、脚本風の本が販売されてるではないですか。ありがとうございます。
読んでいきたいと思います。
そしてこれを機に、脚本について関心を寄せ、思い出せるもので、好きだったドラマの脚本を調べてみた。
宮崎官九郎(ごめんね!青春、ゆとりですが何か)
中谷まゆみ(校閲ガール)
松田沙也(明日、ママがいない)
洋画に比べて、邦画を見る回数は少ないのですが、好きな脚本家の新作映画やドラマは見てみようと思いました。
と思ったら、遊川さんのドラマが始まってました。(〜となりのチカラ〜)