Encanto (ミラベルと魔法だらけの家) 感想・ネタバレあり
Encanto (ミラベルと魔法だらけの家)
43本目
あらすじ
家族には不思議な力がプレゼントされるEncanto家
ただ主人公のミラベルは家族の中で一人だけ、不思議な力を持っていない
疎外感を感じる中で、大事な家や力にヒビが入っていることを感じるミラベル
家族を守ろうとするも、失敗を起こし、家もなくなり、家族の力も無くなってしまい、台無しにしてしまう
家族を守るための魔法だったのに、魔法を守るために家族が無理をしてしまうのを知った一族の長が、自分の失敗を認め、家族の仲が再び結ばれ、ヒビはなくなる
という、完璧なストーリーです
一つ一つのエピソードにも無駄がなく
引っかかりもない、観客にとても優しい映画です
序盤の描写、ミラベルの自分だけ力がない。何者かになりたい。
というシーンで、観ている大半の人は大共感。感情移入できる土台を作り
しっかりと家族の力を持つものなりの苦悩(力持ち・強い→休みたい、可愛いものにも憧れる、花を咲かせる・完璧→完璧に頑張ってる。家族のために)もしっかり描きます。
そして、おばあちゃん側の事情も描きつつ
忍び寄る敵(家に入るひび・弱まる力、が実は家族のひびだったという)
構成だけでなく、色使いやCGもめちゃくちゃ綺麗です
最近のディスニーのCG、もう限りなく実写みたいな勢いなんですけど
この映画、色使いがとても綺麗です
あと主人公、地味なんですが服装やメガネでキャラクター作りがしっかりされているなと感じます
あと吹き替え版の力持ちお姉さんの歌声が個人的にめっちゃ好きです
歌もいいです
映画のシーンがほぼ家の中で起こる話なので、狭くなりガチそうなですが
魔法の家で、ドラえもんのポケット的に中はめっちゃ広いみたいな設定で
ちゃんと冒険シーンもありました
アナ雪の家族がメイン、主人公に力がない、の流れを引き継ぎつつ
ヒロインに好きな男の子がいない、主人公が姫でもない
という設定で
主人公の悩みもすごく等身大のものとなっていて、
ある意味今どきで、
多くの人が共感できる設定だなーと思いました
だけど、魔法の家を掛け合わせ、地味になりすぎない話に、、、
完成度がめちゃくちゃ高い作品です