布団を干せた日

感じたことや映画・本の感想など

先生、私の隣に座っていただけませんか?<感想・ネタバレあり>

49本目

先生、私の隣に座っていただけませんか?

 

<あらすじ>

漫画家のサワコは長期連載を終えた直後、夫と担当編集の浮気現場を目撃してしまう。

次の連載のテーマは「不倫」。実際にシンクロした内容の漫画を夫に見せていく。

妻も浮気しているのか?自分の浮気がバレたのか?と慌てふためく夫。リアルと漫画が交差していく、、

 

といったストーリーです。

 

<感想>

すごい期待してしまっていたので、思ったよりでした。。。

どのくらい期待していたかというと、六本木でやっていた作中漫画の展示会にいったり

実際に映画館に足を運んだくらいです(満席でその時は見れなかった)

 

よかった点は、ひたすらサワコ先生の漫画原稿が綺麗(ネームの書き込みではないですが)

妻の漫画は「アラタアキ」さんという漫画家さんが

夫の漫画は「鳥飼茜」さんが描かれています

 

微妙だった点は、夫の気が弱すぎて、リアクションが面白いくらいになってしまっていた。担当編集者や母といった強い女性が描かれているので、男性も弱くてもいいのかもしれないですが、強さを引き立つためにこそ、もう少し夫に狡猾さや描けないことへの強いコンプレックス、ガチなダメな部分などを求めてしまいました。

 

ラストシーンは、視聴者が夫と同じ気持ちになって、「どっちなの?」と解釈は委ねる系の最後だったと思います。

私的には、結局妻は浮気をしていないのだろうな、派です。

浮気してるの?って思わせたり、してないよって思わせたり

揺さぶることが復讐なのではないでしょうか

 

そして、浮気に対しての復讐というよりは、私だけ描いて、先生も描いてよという長年の

積もったモヤモヤへの復讐と尊敬と描かせたい(描けないんでしょ)(描いたら嬉しい)っていうなかなか入り混じった感情の、別ベクトルの復習なんじゃないかな〜って思いました。